賭ケグルイはアニメ化や映画化もされるなど、ギャンブルを取り扱う漫画の中でもかなりのヒット作になります。
特徴になるのが私立百花王学園という学校を舞台にしながらも、ギャンブルの勝敗が人生を左右するほどの階級制が取り入れられていることです。
ギャンブルで大負けすれば家畜扱いされてしまうようなすさまじい内容になっていて、それが主人公兼ヒロインであっても例外ではないというほど徹底されています。
一度落ちてからの逆転劇があるかなど、見所があるからこそ人気作品になっているのです。
女子中心のギャンブルバトルマンガ
賭ケグルイは女性同士がぶつかり合うギャンブルバトルマンガとして頭角を現した作品です。
舞台になる市立百花王学園は男女共学ですが、生徒会やギャンブル中心の階級制度を敷いていており、弱肉強食を地で行く状態になっています。
強者は基本的に女性で、主人公の蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)も女性です。
物語の案内役兼解説役として鈴井涼太(すずいりょうた)という男性主人公も出てきますが、余りギャンブルには積極的ではなく、むしろギャンブルの敗北から家畜扱いされている状態になります。
もちろん、家畜扱いされる可能性があるのは生徒会メンバーなどの絶対的な権力を持っている人物たちでも例外はなく、ギャンブル強者と常に戦おうとする夢子の姿勢や生き様がそのまま「賭ケグルイ」と言えるような状況になっています。
そして、負けた場合の扱いに例外はなく、夢子も家畜扱いされるリスクを背負いながら戦っていくことになるのです。
桁違いの金持ちの子供が集まる学校だからこそ金額も賭けの対価もおかしくなる
賭ケグルイの舞台がなぜここまで狂っているかと言えば、私立百花王学園が富豪の子女が集まる学校だからです。
金銭感覚が狂ったお金持ち同士のギャンブルになるため、出てくる金額や負けた際の対価も大きくなりがちです。
作中でも数十億単位の賭けが成立した場面があり、一般家庭ではどうやっても払いきれない金額であるのが良く分かります。
桁違いの金持ちの道楽であるからこそ、ギャンブルが支配するという学園が成立しているのです。
しかし、主人公の夢子は一般家庭出身で、どちらかと言えば学園内でも下位の生徒と言えます。
そんな彼女がギャンブルで勝っていく様が面白いと感じる読者も多く、様々な楽しみ方がある漫画になっているのです。
そもそも狂った世界観が好きという読者も多い
主人公の夢子は間違いなく賭け事に狂っていますが、ギャンブルで勝てばどうにでもなるという世界観自体が狂っていると感じている読者も珍しくありません。
また、夢子には独自の美学・ルールがあるのも特徴で、それを含めて危うい魅力の一つとなっています。
原作マンガは連載中であり、スピンオフも多数展開されるなど目の離せない作品の一つになっています。