「哲也」は戦後復興時に勝負師として目覚める哲也の半生を描いています。この作品は、雀豪で作家の阿佐田哲也氏の著書をベースに構築されており、哲也のモデルは阿佐田哲也氏であり、彼の作品に登場した人物も多数登場します。麻雀作品でありながら、花札やチンチロリンといった賭け事も出てくるのは時代を感じさせます。
主人公の哲也は、麻雀を通して強豪たちと対戦を行い、勝負師としてのし上がっていきます。

哲也は対戦をしていく毎に段々と勝負師としての才能を開花させていって勝ち続けていくところが、対戦時の緊張感を生み出しています。舞台は戦後復興時の昭和時代という事もあり、どこか懐かしさを感じさせてくれるでしょう。
必殺技に相当する玄人技があり、玄人技を繰り出すシーンは対戦のスリリングさを引き出して盛り上げてくれます。牌を打つ時の効果音やスピーディーな展開、ハードボイルドな絵柄が、麻雀作品としての魅力となっています。