セーラームーンは原作が1997年に終了してすでに25年以上が経過しています。
それでもなお劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」が2023年に公開されるなど人気は今も健在です。
さらに原作自体も「新装版」「完全版」などいくつかの形態で発売されています。
一方で、これらの原作はそれぞれどんなところが違うのでしょうか。
そこで今回は、いくつか出版されているセーラームーンの原作の違いについて解説しましょう。
セーラームーンの原作は様々な種類がリリースされている
セーラームーンの原作はオリジナルが終了後も様々な形態で再発売されています。
すでに5種類が発売されており、リストアップすると次のようなものが挙げられます。
・旧版:もともとの原作(1992年から1997年)
・新装版:内容や表紙をリメイクしている(2003年から2004年)
・完全版:サイズが大きくなっているのと新たに描き下ろされた表紙イラスト(2013年から2014年)
・文庫版:文庫サイズにした完全版のコミック(2018年から2019年)
・オールカラー完全版:電子書籍版ですべてにカラー彩色(2020年)
このように5~10年に1度のペースで新しい形態の原作が誕生しています。
セーラームーンの新装版以降は加筆されている
旧版、新装版、完全版、文庫版、オールカラー完全版と登場しています。
しかし、単にサイズが新書判、A5判、文庫判、電子書式と形を変えているわけではありません。
新装版については、旧版と表紙が変わっただけでなく、それに合わせて細かな加筆修正が施されてるのが特徴です。
そしてボリュームが増えているため、旧作が52話で構成されているのに対し、60話まで話が増えています。
つまり、旧版と新装版ではストーリーも若干違ったものになっているのです。
もし中身のストーリーを意識すれば、新装版は明らかにセーラームーン原作の新作といえる仕上がりです。
加えて1巻あたりのページ数を増やして全18巻の旧版を12巻にまとめています。
一方、新装版と完全版では中身に違いはありません。
完全版は20周年記念で発売された限定版というような位置づけであり、サイズが大きくなっているものの新装版と同じ60話で構成されているのが特徴です。
ただ、1巻あたりを新装版よりも厚くしたことで全10巻にまで圧縮し、まとまっています。
完全版をコンパクトにしたのが文庫版というのがここまでのシリーズの特徴といえるでしょう。
オールカラー完全版は完全版をもとにしてカラー化しており、スマートフォンのような小さな端末でも楽しめるようになっています。
すべてのページがカラーになっているのはある意味贅沢な仕様です。
こちらも10巻構成になっています。