「運の悪い奴から死ぬ」勝負の土俵上でしか生きられない男、哲也

「運の悪い奴から死ぬ」勝負の土俵上でしか生きられない男、哲也

『哲也-雀聖と呼ばれた男-』は週間少年マガジンで1997年から2005年まで連載されていた作品です。麻雀の知識がなくても読める麻雀漫画として人気となり、2000年にはアニメ化もされました。今回はこの『哲也-雀聖と呼ばれた男-』の主人公、阿佐田哲也について紹介していきます。

目次

舞台背景

物語は真珠湾攻撃から3年経過した、戦争の最中から始まります。勤労動員として工場で働く哲也は、そこで後の人生を左右する出会いをするのでした。

おっちゃんとの出会い

後にイカサマ勝負師となる哲也に博打を教えたのが、同じ工場で働いていた同僚(おっちゃん)でした。
ある日突然の空襲により工場は焼け野原と化します。
沢山の人が死に行く悲惨な光景の中、生き延びたおっちゃんは、同じく死を免れた哲也に教えを与えるのでした。「運の悪い奴から死ぬ」。この言葉は哲也に大きな影響を与えるのでした。

生き残るための「運」

生き残るための「運」

逆にいえば運の良い奴は生き延びられる、地頭のよい哲也はすぐに理解するのでした。その後敗戦し、より貧しくなった戦後の日本で「生きる」ため、哲は勝負師となり、どんな手を使ってでも「勝つ」ことへ拘り続けます。

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