「咲-Saki」は、数ある麻雀漫画の中でも、特色の強い作品で、それは作画からもうかがい知ることができます。麻雀と言えば、男性色の強いゲームですが、そこに可愛いキャラクターを用いることで、老若男女を問わずに楽しめる作品に仕上がっているのです。麻雀にどこかハードルの高さを感じている人でも、「咲-Saki」で興味を持ち始め、そこからルールや楽しみを見出していく方も多いようです。
そんな「咲-Saki」ですが、麻雀以外の部分でも楽しめる要素が詰まっています。その一つがいわゆる聖地。JR飯田線の七久保駅をはじめ、実在するスポットが随所にちりばめられており、実際に訪れることで作品の中に入ったかのような没入感を感じることができます。作品と現実世界との境界線を取り除くとともに、作品と読者の結びつきを強める非常に素晴らしい取り組みだと言えるでしょう。
