多くの仮想通貨(暗号資産)はボラティリティが大きく、米ドルや日本円などの法定通貨と比べると、決済などでの実用性で劣るという難点を抱えています。
そうした難点を解消するため、法定通貨やコモディティ(商品)などに価格が連動する仮想通貨「ステーブルコイン」が開発されました。
USDT(テザー)は、Tether Limited社が2015年2月に発行を開始した世界初のステーブルコインで、米ドルの価格に連動するように設計されています。
現在、その時価総額は約12兆円に上り、時価総額ランキングではビットコインとイーサリアムに次いで3位に位置しています。
価格の安定性が高いという利点から、海外の仮想通貨取引所では、米ドルなどの法定通貨に代わり決済用の通貨として用いられることも多くあります。
それに対して国内取引所では、残念ながらUSDTの取り扱い自体がなされていないのが現状です。