テザー社の野望 ステーブルコインから農業まで、拡大する事業領域

テザー社の野望 ステーブルコインから農業まで、拡大する事業領域

テザー社が発行するステーブルコインUSDTは、暗号資産市場で圧倒的なシェアを誇っています。しかし、同社の野心はそれだけにとどまりません。最近の動向を見ると、テザー社は事業領域を大きく拡大しようとしているようです。
まず注目すべきは、テザー社が南米の大手農業企業アデコアグロに買収を提案したことです。現在19.4%の株式を保有していますが、これを51%まで引き上げることを目指しています。暗号資産企業が農業分野に進出するという異色の展開に、業界の注目が集まっています。

農業

一方で、テザー社はステーブルコイン事業の強化も怠りません。USDTをビットコインとライトニングネットワークに導入すると発表し、送金や決済の分野での実用性向上を図っています。これにより、新興国での日常的な利用がさらに広がる可能性があります。
また、テザー社は米国でのステーブルコイン規制改革にも積極的に関与しています。米国議員との協議を重ね、法整備への貢献を目指しています。
このように、テザー社は暗号資産市場でのリーダーシップを維持しつつ、農業や規制改革など多方面に事業を拡大しています。今後の展開が注目されます。

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