1970年代後半、タイトーの『スペースインベーダー』が登場すると、全国に「インベーダーハウス」と呼ばれるゲームセンターが急増し、社会現象となりました。
この時期から、アーケードゲームは単なる遊びではなく、世代を超えて人々を魅了する文化へと成長していきます。
1980年代にはナムコの『パックマン』や『ギャラガ』など、世界的にヒットしたタイトルが次々と登場し、日本のゲーム技術が国際的にも注目されるようになります。

1990年代に入ると、『ストリートファイターII』などの対戦格闘ゲームがブームを巻き起こし、プレイヤー同士の交流や競技性が強調されるようになります。
さらに、音楽ゲームやプリントシール機など、ゲームのジャンルが多様化し、若年層や女性層の参加も増加。アーケードゲームはより幅広い層に開かれた娯楽となりました。
こうした流れの中で、日本のアーケードゲームは単なる技術の産物ではなく、人々の感情や社会の空気を反映するメディアとして、今もなお進化を続けているのです。

