嘘喰いは二人の主人公の対比やギャンブルへの取り組み方も見どころの一つ

嘘喰いは二人の主人公の対比やギャンブルへの取り組み方も見どころの一つ

嘘食いはギャンブルマンガの中でも命を賭ける描写や、暴力・アクションの要素が強めになっています。

命や暴力に対する考え方は二人いる主人公の間にも違いがあり、その対比が作品中でたびたび描かれています。

圧倒的な強者としての主人公と、等身大で弱さも持ちながら目の前のことに懸命になる主人公、二人の繋がりや生き方も魅力となっているのです。

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貘はギャンブル強者であり弱く見せるのも演技の一つ

貘はギャンブル強者であり弱く見せるのも演技の一つ

嘘喰いの主人公の一人、斑目貘は凄腕のギャンブラーでした。

とある事件がきっかけで全てを失ったものの、その頭脳とギャンブルの腕前は健在です。

相手のウソやイカサマを見抜いて、あえて引っかかったと見せて相手の油断を誘い、逆に相手を罠にハメるといったことも平然と行います。

相手のウソをことごとく見破り、利用するからこそ「嘘喰い」と呼ばれるようになったのが貘であり、どのように相手の罠を見破り、逆に罠に落とすのかが見どころにもなっています。

人を騙す悪人を食い物にしたり、騙されて搾取ばかりだった隆臣を助けて一緒に行動するようになるなど人情味を見せるシーンもあり、悪を倒す悪のようなポジションが痛快な主事脳になっているのです。

隆臣は平凡な人間だからこそ共感しやすい

隆臣は平凡な人間だからこそ共感しやすい

もう一人の主人公である梶隆臣は多重債務者で、お人好しのせいで借金が膨らんでしまった面があります。

偶然から貘を助けたことで行動を共にするようになり、人を騙す側の心理や、仕組みの作られ方を知っていくことになります。

無知ゆえに貘の足を引っ張ることもあるものの、常識的な人間であるからこそ獏の助けになるシーンや、修羅場をくぐるうちに成長していくシーンが描かれていくのがポイントです。

真意が分からないからこそ行動がスリリングに見える貘とは対照的に、読者が感情移入しやすい人物として描かれているのです。

負けてもただ負けて終わりではなく、リベンジを果たすための方策を探すなど諦めない強さも身に着けていく姿は、貘の頭脳戦とは違うもう一つの見どころになっています。

対照的な二人だからこそギャンブルや人への向き合い方が違う

対照的な二人だからこそギャンブルや人への向き合い方が違う

嘘喰いの二人の主人公は、性格が対照的で、ギャンブルだけでなく、人への向き合い方一つとっても違いがあります。

常に勝っていく獏と、負けたとしても諦めない隆臣は一見正反対に見えます。

ただし、見方を変えれば勝利すために力を尽くす、諦めないという点は共通しているのも事実です。

全く違うようで似た部分もある二人の主人公がいるからこそ、嘘喰いの物語が面白くなっているのです。

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