
天才的なコミュニケーション能力と行動力を持つハル(天王寺陽)と、内向的だが超優秀なハッカーのガク(平学)が、ゼロから起業し、1兆ドル(トリリオンドル)を稼ぐという目標に向かって突き進む姿を描いています。
老若男女問わず人気のエンタメ作品でありながら、ビジネスの勉強にもなるのがこの作品の面白いところです。
ひとつ目は、彼らの事業戦略について。まず少額資金でビジネスを成功させ、その利益を元手に次の事業を展開していきます。

このアプローチは、ビジネスを始めようとする誰しもが一度は考える方法のはずです。
そして、ハルの交渉術。人たらしでありながら、相手の感情を読む力と駆け引きは見ているだけで引き込まれます。彼の魅せ方は、リアルなビジネスにも応用できるでしょう。
また、「祁答院一輝」という投資家との関係構築や、会社評価額の駆け引きなど、資金調達のリアルな要素も垣間見えます。
法律やコンプライアンスを無視するシーンも多く、現実に真似するのは危険ですが、自分も起業家になったような刺激を感じられるのが、この作品の特徴です。