「哲也」は本当にあった話?事実はどれくらい反映されているのか。

「哲也」は本当にあった話?事実はどれくらい反映されているのか。

マンガやアニメなどの作品がリリースされている『哲也』シリーズは、完全な実話ではありませんが、実在の人物・阿佐田哲也(本名:色川武大)をモデルにしたフィクション作品となっています。
阿佐田哲也は昭和の麻雀ブームを牽引した小説家であり、ギャンブル小説『麻雀放浪記』などを執筆し、「雀聖」と呼ばれるほど麻雀界に影響を与えました。
『哲也』の主人公「坊や哲」は、阿佐田哲也の著書に登場するキャラクターをベースにしており、物語の舞台や登場人物、エピソードも『麻雀放浪記』や『ドサ健ばくち地獄』などの作品を再構成したものです。

『哲也』

例えば、作中に登場する「ドサ健」や「出目徳」などは、阿佐田の小説にも登場する伝説的なバイニン(博打打ち)。
また主人公がナルコレプシー(睡眠障害)に悩まされる描写も、阿佐田哲也本人の持病を反映した設定だそう。
つまり、『哲也』は阿佐田哲也の人生や作品をベースにした創作であり、実体験を織り交ぜたフィクションと言うことができるでしょう。