緊迫した勝負の描写が印象的な哲也-雀聖と呼ばれた男ですが、主人公・哲也は実在の人物がモデルになっています。
そこで今回は、哲也のモデルについて解説しましょう。
目次
色川 武大(いろかわ たけひろ)が哲也のモデル
主人公・阿佐田哲也のモデルは、色川 武大氏です。
実際、阿佐田 哲也の名義で活躍していた時期もありました。
父は海軍の元エリート、祖父は文部省官僚というエリート一家に生まれ、自身も旧制東京市立第三中学校に進学し、難関校に挑戦する立場にいましたが、中退しアウトローの世界に身を置いたようです。
引退後は麻雀小説や雑誌記事などで有名になった人物です。
このアウトロー時代の話が作中に活かされているといえるでしょう。
退役軍人の父からスパルタ教育を受ける
色川氏の父は、元海軍大佐で、色川氏に対して非常に厳しい教育を施したそうです。
実際、鞭を使ってしつけを行っていたというエピソードもあり、常軌を逸した厳しい教育を受けたことで、色川氏本人も勝負師として活躍できたのかもしれません。