競馬に興味を持って中央競馬などを見るようになると、必ず耳にするのがクラシックです。
しかし、クラシックと言われても何がクラシック(古典)なのか分からないという方も少なくありません。
そこで今回は、競馬のクラシックレースについて解説しましょう。
競馬のクラシックレースとは
競馬のクラシックレースとは、古くからあるレースのことを言います。
ただし、古くからあるレースというわけではなく、格式を持っているレースでもあります。
たとえば、新馬戦は古くから行われているレースですが、こちらは多くの場所で頻繁に行われているのでクラシックには入りません。
一方、古くからあるレースで、優勝をすれば大臣や国などから表彰されるようなレース、あるいはそういった歴史を持っていたレースがクラシックと呼ばれます。
日本では中央競馬の格式があって古くからあるレースをクラシックレースと呼んでいます。
さらに3歳馬によるレースであることが伝統的な条件にあるのが特徴です。
次の項目では具体的なレースについて解説しましょう。
競馬の具体的なクラシックレースとは?
競馬のクラシックレースは、国内の場合中央競馬のレースしか存在しません。
これは歴史というよりも国などから表彰されたという格式によるものです。
具体的なレースとして次のレースが挙げられます。
・皐月賞
・東京優駿
・菊花賞
牝馬限定
・桜花賞
・優駿牝馬(オークス)
・(秋華賞)※歴史が浅いため除外される場合がある。
クラシックと言えば、これらのレースを指し、「3歳馬の5大レース」(秋華賞は入らない)とも呼ばれています。
さらに秋華賞以外は明治時代から行われていた実績があることから、クラシックレースはこれらのレースを指しているといえるでしょう。
一方、本場イギリスでは次のようなレースがクラシックとされています。
・2000ギニーステークス:1809年創設。ギニーは賞金の金額から。
・1000ギニーステークス:1814年創設。
・オークスステークス:1779年創設。
・ダービー:1780年創設。
・セントレジャーステークス:1776年創設。
いずれも18世紀あるいは19世紀初頭と100年以上の歴史を持ち、格式も高く、そして3歳馬限定です。
日本の中央競馬もこの点もイギリスの習慣を見習ってクラシックとして数えているといえるでしょう。
伝統や格式だけであれば天皇賞(春・秋)なども入りますが、出走条件に「3歳馬限定」を設定していることが重要であり、イギリス以外のクラシックもこの条件を加えています。
なお、競馬にはクラシックディスタンス(クラシック距離)と呼ばれるものがあります。
これは芝1マイル2分の1または2400メートルの距離(英ダービーの距離に由来)を指しますが、クラシックレースの条件ではありません。