うしおととらでは、とらの存在は切っても切れませんがその正体はなにかと疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。とらも獣の槍の使い手であり、それも初代の使い手です。魂を槍に取り込まれ字伏となってしまいました。
それだけではなく、白面の者がとらの体に棲みついてしまい、とら自身が白面の者を生み出したということになります。
ラスボスが自分の中から生み出されたという記憶はないとはいっても、その存在を倒すためだけに生きてきたという切ない背景があります。
とらは元々は人間であり、とらだけではなく獣の槍に魂を奪われ字伏となってしまった妖怪たちも元は全員人間でありそれぞれにさまざまな過去があります。その中でもとらには他の字伏よりも過去が深く、記憶こそなくてもさまざまな辛い経験をしたからこそ人間の心がわかるという深いキャラクターといえます。