
「らんま1/2」に「めぞん一刻」「うる星やつら」など、数々の名作を生み出してきた高橋留美子さんの作品の一つ、それが「犬夜叉」です。「週刊少年サンデー」にて1996年から2008年まで連載が行われていましたから、若い読者にとっては高橋留美子さんイコール犬夜叉なのかもしれません。とにかく、作者だけでも面白いことはお分かりいただけるでしょう。

舞台は戦国時代。そして現代。井戸を通じて二つの時代を行き来する少女かごめと、人間と妖怪のハーフである犬夜叉が共に四魂のかけらを集めるために旅をし、初めは反発しあうもやがては惹かれあうのです。更に犬夜叉の恋人でかごめの前世である桔梗も復活し、複雑な三角関係が発生します。キャラクターが魅力的ならストーリーも面白い。単純に三角関係ラブコメというわけではなく、複雑なキャラクター設定がさまざまな要素をはらんでどこに向かっていくか分からない。そんな面白さもあります。