オンラインゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」で起きた「腐敗した血事件」とは?

オンラインゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」で起きた「腐敗した血事件」とは?

この事件は2005年、当時人気だったオンラインゲームの一つ、『ワールド・オブ・ウォークラフト』において発生しました。
アップデートによって新たに導入されたレイドのボス、「血神ハッカル」には「腐敗した血」という呪いが装備されていましたが、これは本来ボス戦のみに発生することが想定されていました。
しかしこの定期用範囲においてバグがあり、実際には関わったペットやプレイヤーによって、都市部までその呪いが拡散してしまいます。

「腐敗した血」

その結果、治療ができない「腐敗した血」の呪いによって低レベルキャラを中心に次々と行動不能になり、都市部が無法地帯に。
それを受けてゲーム内のプレイヤーたちも各々に判断して様々な行動を起こします。
慌てて避難するプレイヤーもいれば、感染者の治療を試みる者、さらにあえて更なる拡散をしようとする者も出現し、まるで現実社会のような混乱が多く見られました。
この事件は実際に疫学者の研究対象ともなり、ゲーム史に残る仮想パンデミックとして今も語り継がれているのです。

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