FX取引所は国内と海外では取引できる内容や手数料に違いがあり、両方使っている人や、状況に応じて使い分ける人が珍しくありません。
これは国内取引所は安全性が高く手数料が安い傾向にあり、海外取引所は取引の自由度が高く借金なども背負いにくいといった特性があるからです。
取引所の口座作りに迷った場合は、基本的なメリット・デメリットを知った上で選ぶのがおすすめです。
国内取引所の特徴は手数料の安さと安全性
国内取引所のメリットとデメリットを簡単にまとめます。
- 手数料が安い
- 業者は金融庁に届け出が必要なため法的な安全性が高い
- 追証があるため証拠金以上の損失が発生する可能性がある
国内取引所の最もわかりやすいメリットが、海外取引所と比較した際の手数料の安さと、業者は金融庁に登録が求められる点です。
手数料が安ければ、取引の回数や金額が大きいほど差益を出しやすくなります。
また、金融庁に登録するためには様々な条件を満たす必要があり、万が一取引所が倒産などをしても資産の保護が受けやすくなります。
一方で、取引中に大幅な値動きが発生し、証拠金を上回る損失が発生した場合は追証と呼ばれる追加の証拠金を求められるリスクもあります。
お金を追加できない場合はポジションが強制的に解除され、不足分の支払いを求められることになるのです。
追証を防ぐロスカットなどの手法もあるものの、事前の設定・操作が必要です。
海外取引所は取引の自由度が高い
海外取引所のメリット・デメリットは下記のとおりです。
- レバレッジ(証拠金に掛けられる倍率)が日本より高い
- 追証が発生しない取引所が多い
- 収益が膨らんだ場合の課税が大きい
為替は些細な価値の変動で利益を得ようとすると、大量の資金が必要になります。
しかし、少額で利益を出すことを可能にするのがレバレッジで、証拠金に一定の倍率をかけることで短期間で損益を出せるような仕組みになっています。
日本では1倍から25倍に制限されますが、海外ではレバレッジ1000倍まで設定可能な取引所が存在し、短時間でお金を稼げる可能性があるのです。
高レバレッジで損をした場合は一瞬で証拠金が無くなる恐れもありますが、少ない資金でも大きな取引が出来ます。
また、海外は追証がない取引所が多いのも特徴です。
証拠金がゼロになった時点で強制解約が行われ追加の請求が来ない取引所が多いのです。
ただし、国内FXとは税の区分が変わるため、数十万、数百万と大きく儲けてしまった場合は税金が高くなる可能性があります。
どちらが一方的に良いということはない
FXは国内取引所も、海外取引所も、一長一短があります。
初心者で安全性と手数料を取るなら国内取引所、少ない資本で大きな取引をしてみたいなら海外取引所など使い分け、損得を自分でコントロールすることが大切になっているのです。