
美少女戦士セーラームーンの登場人物である地場衛は、主人公の月野うさぎの意中の相手として物語の中心を担うキャラクターです。ですがこの衛、90年代にアニメ化されたものと原作であるマンガとでは、年齢設定に違いがあることをご存じでしょうか。
マンガのほうではうさぎが14歳の中学2年生なのに対して、衛は高校2年生で年齢差は3歳程度にとどまります。一方、旧作アニメでの衛は大学生で、年齢差は5歳ほどに開くことになるのです。

この違いは、作品の雰囲気や視聴者への印象に影響を与えていて、マンガでは2人の恋愛関係が比較的等身大に感じられる一方、アニメではやや年の離れたお兄さん的存在としての衛の描写が強調されます。アニメでは衛がより頼れる大人として描かれており、少女向け作品としてのロマンチックな理想像を体現しているともいえるでしょう。
なお、2014年に再びアニメ化された際には、衛の年齢も原作準拠の高校生になっています。現代のコンプライアンス的に、ファンからも好意的に受け止められた変更でした。