好きな漫画やゲームがアニメ化する際、ファンとしては喜ばしい反面、ストーリーのアレンジや設定変更について不安に思うかたは多いでしょう。
誰もが知る「美少女戦士セーラームーン」の登場人物、火野レイも、原作漫画とアニメで性格に明確な違いがあります。
漫画のレイはクールで知的、精神的に成熟していて、巫女としての使命感が強調されているキャラクターです。主人公のうさぎに対して思慮深く接する場面が多く、姉のような印象を与えます。

一方、アニメ版のレイは感情豊かで短気な性格に改変されています。
うさぎとも喧嘩友達のようで、ギャグシーンにも多く登場。当時の視聴者も親しみやすさを持ち、テンポのいい掛け合いで作品にユーモアをプラスする演出上の工夫がされていました。
ただ、この改変に関して、原作者である武内直子先生は複雑な心境だったようです。
後年、リメイクされたアニメは、旧作アニメとは異なり原作準拠でのメディア化となり、レイの性格も原作通りに描かれています。
どちらの「火野レイ」も魅力的なキャラには違いありません。しかし、ファンの間ではどちらの彼女がより好みか、しばしば熱く語られる場面が見られます。
