賭博黙示録カイジをはじめとしたカイジシリーズは、様々なアニメ化、実写化、スピンオフ作品の登場などその世界を常に広げています。
あっと驚くようなどんでん返しがあるギャンブルを扱う作品で、スケールの大きさや狂気性が話題になることも多いのが特徴です。
特に魅力的なのがそのキャラクターたちで、人間的な弱さや醜さ、それを超えるような力強さが描かれることも多く、だからこそ共感を呼ぶシーンも珍しくありません。
今回は今も広がるカイジ世界の始まりと代表的なキャラを簡単に振り返っていきます。
もともと主人公のカイジはフリーターだった
1996年の連載開始時のカイジ(伊藤開司)はフリーターで、定職につかずに酒とギャンブルに溺れるようなどうしようもない人物として描かれています。
カイジの面白いところはすぐに人を信じてしまうことです。
借金の保証人になったことがきっかけで多額の負債を背負うことになり、命がけのギャンブルを行う裏の世界に飛び込んでいくことになるのです。
カイジは追い詰められるほど頭のキレが良くなるタイプで、天才的な発想や強運で幾度もピンチを乗り越えることになります。
しかし、やはり人をすぐに信じる、見捨てられないというところが災いして「勝ち切ることが出来ない」「裏切られる」という経験を何度もすることになります。
命がけのギャンブルを幾度も乗り越えていくことから、現在も数々の作品を生み続けるキャラクターへと成長したのです。
スピンオフの主役も比較的初期の登場人物が多い
カイジシリーズはカイジを中心に物語が進んでいますが、周りにも魅力的で濃いキャラクターが多く、結果としてスピンオフ作品がたくさん生まれる理由にもなっています。
利根川幸雄はシリーズ初連載の賭博黙示録カイジに登場した帝愛グループ最高幹部で、冷酷で残忍かつ、人の心の闇を突くような巧みな言葉から人気キャラクターになりました。
後に『中間管理録トネガワ』の主人公として再登場しています。
シリーズ2連載目『賭博破戒録カイジ』でカイジが送り込まれた地下で、賭博を取り仕切っていた大槻太郎も『1日外出録ハンチョウ』で主役となっています。
連載とは若干世界感が異なるパラレルワールド上の作品になりますが、カイジの脇を固めるキャラクターたちの個性や、印象的なセリフが世界観を広げるのに一役買っているのです。
YouTubeやネットでよく見るギャグの元ネタがカイジであることも珍しくない
カイジは魅力的なキャラクターと独特の言い回しなど、魅力を挙げ始めればきりがない作品です。
印象に残るセリフや用語も多く、「〇〇に〇〇ペリカ」、「(ビールが)ギンギンに冷えてやがる!」などのカイジが元ネタのネット用語、ギャグも珍しくありません。
実在しないギャンブルなど、発想力が試される仕組みも多いため、まだ触れたことがない人は少しでも触れてみるのがおすすめです。