動画変換(コンバーター)を使って動画圧縮をする場合、解像度を下げたり、あるいはビットレートを小さくしたり、思い切ってオーディオトラックを削除して音を消したりします。
確かにこれらの方法を使えば簡単に動画変換(コンバーター)による動画圧縮が可能になります。
しかし、できあがった動画はかなり質の低下したものになってしまうのも事実です。
そこで今回は微調整を行って画質にもこだわった動画の圧縮方法について解説しましょう。
動画変換(コンバーター)を使って動画の質を維持するには?
動画変換(コンバーター)は、無料版のものであっても意外に多機能です。
もちろん有料のものを利用するに越したことはありませんが、無料、有料ともにできうる動画の質を維持しながら動画容量を圧縮する方法として次の方法が挙げられます。
・不要部分をカットする
・フレームレートを低下させる
・圧縮率の高いコーデックにする
・GOPを高めに設定する
次の項目では、これらについてカットする方法と、それ以外の数値調整に分けて動画圧縮の方法をお伝えします。
動画変換(コンバーター)を使って動画をカットする
動画変換(コンバーター)の中には簡易的な編集機能を搭載したものもあります。
その編集機能を使って、大まかな動画の不要部分をカットするという方法が有効です。
収録時間が長いものは意外に不要な部分が多く写り込んでいるケースも少なくありません。
そのため、一度高速で再生してみて不要と思われる部分を適宜カットすることで意外に容量が圧縮できてしまいます。
もちろん、何らかの経過動画として保存したい場合は、後述する方法を使って動画を圧縮することも検討しましょう。
動画変換(コンバーター)の数値調整を行って動画圧縮を試みる
ここでは先ほど紹介した方法のうち、
・フレームレートを低下させる
・圧縮率の高いコーデックにする
・GOPを高めに設定する
についてそれぞれ紹介しましょう。
まず、フレームレートを下げることが挙げられます。
これはコマ数のことで、1秒間に何コマ保存するかといった数値です。
単位は「fps(frames per second)」で表現されます。
この数値を下げることで動画の容量を圧縮できます。
少し画像がぎこちなくなることもありますが、その点は動画変換(コンバーター)で微調整すると良いでしょう。
動画変換(コンバーター)でよく目にする「コーデック」とは、動画のデータ規格です。
「H.265」「H.264」「MPEG-4」などがあり、これらのコーデックを適切に選ぶことで圧縮できます。
GOPとはGroup of Picturesのことです。
簡単にいえば、この数値を上げるほど動画容量が圧縮されます。
しかも、極端に数値を上げなければそこまで画質の劣化が起きません。
かなり圧縮できる方法のため、こまめに数値を変えてベストな画質と容量を目指しましょう。