アニメやゲームの世界では聖地巡礼という言葉があることはほとんどの方がご存知ではないでしょうか。
実際、聖地巡礼といって舞台になった街や神社仏閣、あるいはエリアを中心にファンが歩くことから自治体などでも町おこしに使うケースが見られます。
そんな聖地がセーラームーンにもあります。
それが東京都港区になる麻布十番です。
麻布十番といえば、観光やオシャレスポットとしてよく知られていますが、セーラームーンとどのような関係があるのでしょうか。
今回は、セーラームーンと麻布十番との関係について解説しましょう。
セーラームーンの舞台だった麻布十番
主人公で一見普通に見えた高校生、月野うさぎは麻布十番に住んでいたことから、セーラームーンの舞台として麻布十番は聖地といわれています。
年収や地価共に日本でもトップクラスのセレブの街で生まれ育っている時点でかなり浮世離れしていますが、作中ではそういった雰囲気が一切ありませんでした。
それでも漫画やアニメでは麻布十番に今も存在する多くのスポットが登場しています。
代表的な場所として挙げられるのが次の場所です。
・有栖川記念公園
・仙台坂上交差点
・麻布氷川神社
麻布氷川神社は出ていないと思われるかもしれません。
しかし、この神社は主要キャラの火野レイの実火、火川神社のモデルとしてかなり頻繁に登場しています(なお、そのままの登場ではなく境内は赤坂氷川神社とミックスされています)。
また、建物がそのまま使用されている場所としては、ゲームセンタークラウンのモデルになっているマクドナルドが入居する雑居ビルです。
当時はパチンコ店だったので、そのまま全て使っているわけではなさそうです。
直接そのまま出ているスポットももちろんあります。
その代表的なものが「きみちゃん像」です。
作中でも亜美ちゃんと衛さんが会話している際に背景でそのまま描かれていました。
セーラームーン作者ともつながりの深い麻布十番
どちらかといえば庶民的な作品であるセーラームーンと麻布十番のつながりはイマイチ結びつきませんが、実は作者である武内直子先生と麻布十番との間で深いつながりがあります。
武内先生は、かつて麻布十番に住んでいたことがあり、ロケーションハンティングが容易だったことがセーラームーンの舞台となった理由とされているのです。
今でこそオシャレな場所ですが、かつては昔ながらの町並みが多く残っており、何となく普通の町のような雰囲気をたたえていたようです。
開発によって地価が一気に高騰し今のようなイメージの街になってしまいましたが、先生が住んでいた当時は少しずつセレブ感漂う街になりながらも、まだ生活感のある町だったのかもしれません。