王道と独特を両立したマンガ「犬夜叉」

王道と独特を両立したマンガ「犬夜叉」

マンガ「犬夜叉」の舞台は戦国時代の日本で、人間と妖怪が共存した世界でストーリーが繰り広げられます。おもに、人間と妖怪の対立が描かれています。
主人公の犬夜叉や仲間のキャラクターは、それぞれ固有の能力や武器をもって戦います。例えば犬夜叉は「半分人間、半分妖怪」という存在で、父親の牙で作られた強力な刀「鉄砕牙(てっさいが)」を使って戦います。
また、物語の鍵となるアイテムである「四魂の玉(しこんのたま)」という、妖怪の力を飛躍的に強化する宝玉の力を巡って戦いが繰り広げられます。
このあたりの設定は少年マンガの王道ともいえますが、さらに独特な設定も加えられています。

骨喰いの井戸

そのひとつが、「骨喰いの井戸」の存在です。
ヒロインのかごめは、この井戸を通じて現代から戦国時代へ赴いたり引き戻されたりして、過去と現代を行き来します。この要素によって、現代人の視点と戦国時代の文化や世界感を交錯させ、カルチャーショックのような場面表現を生み出しています。
妖怪と人間の対立に加えて、現代と戦国時代の交流という要素が入り混じり、ストーリーに奥行きを生み出しています。この独特な設定が、「犬夜叉」の魅力のひとつとなっています。

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