
大阪湾の人工島「夢洲」に2030年秋の開業を目指す統合型リゾート(IR)は、カジノを核に国際会議場やホテルを統合した大規模プロジェクトです。
総投資額1兆2700億円という国家規模の事業で、日本MGMリゾーツとオリックスの連合体「大阪IR株式会社」が運営を担います。年間2,000万人の来場者を見込み、約5,200億円の売上規模が期待されています。
うち8割をカジノ収益が占めるものの、ホテルや国際会議場など非カジノ部門も1,000億円規模の収益を計画。

建設段階から約15,000人の直接雇用が発生し、周辺地域の飲食・小売業にも波及効果が予測されています。2025年4月に本体工事着手予定で、527,320㎡の巨大複合施設が2030年夏の完成を目指します。
2025年大阪・関西万博会場に隣接する立地を活かし、国際観光拠点としての相乗効果が期待されます。ただし万博開催時にはIRが未完成なため、段階的な集客戦略が鍵となります。持続可能な開発を目指し、環境配慮型施設の建設が進められる点も特徴です。地域経済の起爆剤として、関西圏全体の活性化への貢献が注目されます。